台湾茶はどう選ぶでしょうか? おすすめはありませんか?

台湾茶はどう選ぶでしょうか? おすすめはありませんか?

茶学家はよく「台湾茶を飲んでみたいんですが、おすすめはありませんか?」というお問い合わせのメッセージを頂いております。
台湾茶が好きな方、これから飲んでみたい方にとって、参考になるブログ記事を書きたいと思っています。

台湾のお茶の生産量は、実は世界的に見てもかなり少ないですが、その知名度と品質はトップクラスで、お値段もかなり差があります。高級茶のほとんどは台湾国内でのみ販売されて、僅かな量しか海外に輸出されてないです。

台湾茶とブルゴーニュのワインはよく似ています。生産量はボルドーの 4 分の1 程度、生産量は少ないが、とっても繊細です。価格も品質も差があります。

本日は、台湾茶の選び方について、2つの方向からご紹介します。
ひとつは、茶葉の種類と発酵度からです。つまり緑茶、烏龍茶、紅茶の角度から選ぶことです。
もうひとつは、温暖な平地や冷涼な高山の茶産地など、生産地から分類します。

まず、台湾でよくあるお茶は、以下の表の通りに分類できます:

 

台湾茶

そして、どんな風味が好きなのか、どんな産地のお茶が好きでしょうかを選びましょう〜

お茶の風味で台湾茶を探す

お茶を飲むことは、気持ちよく、味を楽しむためです。ですから、通常はお茶の種類から選択するのをお勧めします。

緑茶、軽発酵烏龍茶(青茶)

この二種類のお茶は、比較的似ているので一緒に紹介します。台湾では、この種類のお茶を一般的に「生茶」と呼んでいます。主な原因は、発酵度が低く、爽やかで、上品で繊細な風味を持っているからです。良い生茶は白い花の香り、甘い余韻を持つことが多いです。

簡単にいうと、お茶が好き、また爽やかな味わいを求めてるなら、この2つの種類のお茶が好きなはずです。

台湾緑茶、烏龍茶、高山茶

この種類のお茶は、もしお手頃なものを探したいなら、「四季春」がおすすめです。四季春は生産量が多く、青心烏龍という品種よりも価値が低いと思われがちなので、安価に購入できます。 機械で収穫を行うので、安い値段で軽発酵の爽やかさを味わえます。

実は、良い四季春は香りが良いだけでないです。海抜は少し高いが高山茶の高さはまだない産地では、高山茶の甘みが少し感じられるのです。例えば、私たちが見つけた 2021 年春摘み茶は、南投県名間茶区の標高 400〜500m にある農園で生産されます。ほんのり高山茶らしい旨味がします。

簡単に言うと、四季春はこのタイプのお茶の中で最もお買い得です。

緑茶については、台湾の高山茶や烏龍茶ほど有名ではありませんが、機会があれば試してみてはいかがでしょうか。

より繊細で複雑なお茶をお探しなら、高山茶が一番いい選択です。

高山茶と軽発酵烏龍茶の関係はこうです:高山茶区にある茶工場の建設や規模に制約があるため、萎凋の時間と空間が十分でなく、軽発酵烏龍茶に適していますから。決して高山茶は軽発酵の烏龍茶にしか作れないわけではないです。

しかし、実は軽発酵の高山茶が一番適しているんです。なぜなら、軽発酵の烏龍茶は、高山のテロワール、香り、甘みを最大限に残しているからです。

初心者の方は、まずは阿里山高山茶から始めるとお得です。リーズナブルなお値段で高山茶の味を楽しめます。

もしあなたの味覚や嗅覚が鋭く、高山茶の経験もあり、よりいい物を試したいなら、梨山高山茶や杉林溪龍鳳峡を試してみてはいかがでしょうか。

台湾茶のトップクラスの産地は、大禹嶺と梨山華崗です。 この2つの産地は収穫量が結構少なく、非常に甘くて旨味を持つ、台湾茶の極みと言えるぐらいのレベルです。

高山茶を見てみましょう〜

中、重発酵烏龍茶

味が濃く(例えばプーアル茶)、フルーティーで、果物のような味がお好きな方には、中、重発酵の烏龍茶をおすすめです。この種のお茶では、「カテキン」は「メチル化カテキン」、EGCG(没食子酸エピガロカテキン)、OTPP(烏龍茶重合ポリフェノール)に変化し、烏龍茶に特別な風味を与えます。台湾では、このようなお茶を「熟茶」と呼んでいます。

この種のお茶は、凍頂烏龍茶、鉄観音、紅烏龍があり、他には台湾ウンカ(チャノミドリヒメヨコバイ,中国語:小緑葉蝉)の唾液がつけられてから、自然な蜂蜜のような甘みが生み出される東方美人茶です。東方美人茶の最高級品は実はかなり高価なので、お試ししたい方は、まず蜜香紅茶からがおすすめです。この甘さが気に入ったら、より高価な東方美人茶を購入するとよいでしょう!

東方美人茶がそんなに高価な原因は、茶葉の栽培や生産のコストがとっても高いことです。そして受賞歴のある茶葉の評価もかなり高いため、決して安くはなりません。もし安い東芳美人茶を見つけたら、茶葉の産地を聞いてみたほうがいいかもしれませんね。

また、高山鉄観音も特筆すべきです。通常の木柵鉄観音よりも少し発酵が弱く、よりフローラルがします。(注:ここの鉄観音は製法の一つである。品種ではないです)

台湾烏龍茶、台湾紅茶

台湾独特な中、重発酵烏龍茶

台湾紅茶

台湾は百年前、紅茶の重要な産地だった。現在、紅茶は主に日月潭、台東、花蓮、この3つの温暖な産地で栽培されており、坪林でも少しあります。 台湾には茶葉改良場で開発された、ユニークな品種が多くあり、どれも飲み甲斐があります。
台湾の紅茶の特徴と言えば、品種と製法が、一般的な外国紅茶と異なることで、全く違う風味になると思います。
台湾の紅茶は、小葉種で作られるものが多いです。小葉種の紅茶は、木のような風味をベースにしていることが多く、ナッツやチョコレートのような風味と表現されることもある。でも大葉種で作られる紅茶は、たまに上記の特徴も持ちます。また、台湾紅茶は、柑橘類、トロピカルフルーツ、バンレイシなどの熟した果実で味をすることが多いです。

その中でも、栽培と生産に最も特徴があるのは、蜜香紅茶です。台湾ウンカが生葉に唾液をつけて、蜜のような甘さを生み出す。これは東方美人茶と同じです。台東だけでなく、坪林でも高品質な蜜香紅茶が栽培されるようになった。

ここに台湾紅茶を見ましょう

台湾茶產地

産地によってお茶を選ぶ

前述のお茶風味の分類を理解した上で、台湾各産地の特徴を紹介したいと思います。実は、どの農作物も産地は似ていて、気温、降水量、地形、土質などの観点から分析することができます。お茶もワインと同じように、一般的には温暖と冷涼の2つの産地に分けられます。

台湾の温暖な茶産地:坪林、三峡、木柵、新竹苗栗、日月潭、花蓮、台東

これらの生産地の多くは、標高1000メートル以下の平地や丘陵地に位置している。 気候は暖かいし、湿度が高いし、日照時間が長いです。ここで栽培されてた生葉にはカテキンやポリフェノールが豊富に含まれています。そのカテキンを発酵させ、重発酵の烏龍茶や紅茶に作ることが多いです。しかし、温暖な産地では緑茶や軽発酵の烏龍茶も栽培し、生産されることがあります。

坪林茶区、三峡茶区

坪林は、台湾北部の新北市の丘陵地帯にあり、木柵茶区に非常に近い。南投県以外では、坪林は最も多くの種類のお茶を生産する地域です。文山包種茶と金萱茶が最も多く生産されている。近年は、東方美人茶や蜜香紅茶もよくできます。これは、坪林茶区の自然保護が重要視されているからこそ、台湾ウンカが生きていることできるのだと思います。

三峽は日本統治時代の台湾でお茶を栽培し始めた場所です。当時は主に紅茶が生産されていましたが、現在は緑茶の碧螺春や龍井に非常に適していることが分かっています。台湾緑茶は、釜炒りする(中国語:殺菁)前に少し寝かせることで、中国緑茶よりはまろやかな風味をします。

木柵茶区(猫空)

かつて台北の茶産地は、木柵から南港まで広がっていた。しかし、今では南港がもう都市となっていて、木柵も茶産地だけでなく、「猫空」と呼ばれる重要な観光地になっている。
木柵で最も重要なお茶は鉄観音という品種で作られる鉄観音です。強く、独特の風味を持っています。梅占という品種で作られる鉄観音もごく僅かあるんですが、今ではほとんど見かけなくなった。

新竹と苗栗:東方美人茶産地

新竹と苗栗で主に栽培されるお茶は価値の高い東方美人茶です。1斤(600g)あたり数万台湾元、もし受賞した東方美人茶なら、1斤あたり数十万台湾元も掛かることもある。

この産地のお茶は、慎重に選ぶ必要があります。 莫大な利益の前で、偽物や品質の低いお茶を入れ替えることをする茶農家さんもいます。
茶学家チームが最も信頼できる新竹県峨眉山地区の茶農家がいて、彼の品質は安定し、そして誠実な対応をしてくれています。でも、入手できる茶葉の量は比較的少なく、お値段もかなり高めです。

東方美人茶

日月潭紅茶産区

日月潭は新時代の台湾紅茶の重要な産地であり、紅玉、紅韻などの品種はすべてここで開発されたものです。日月潭は快適な気候と日照に恵まれ、高品質のアッサム紅茶、紅玉、紅韻、紫芽山茶を生産し、台湾でも有数の紅茶の産地となっています。また、この地の茶農家の多くは、土地の持続的な発展を重視しており、自然農法を行っていることも特筆すべき点です。

花蓮、台東の蜜香紅茶

台湾東部の花蓮と台東は、美しい日差しと快適な気候、海岸線と丘陵地帯を持つ台湾の重要な観光地であると同時に、紅茶の重要な生産地でもあります。日月潭とは異なり、花蓮は台湾ウンカが唾液をつけられた蜜香紅茶を生産しております。そして、多くの茶農家が有機栽培を行っているため、有機茶の重要な産地となっています。

高山茶と鹿谷山:阿里山、梨山、大禹嶺、杉林渓、玉山などの冷涼茶産地

台湾は、茶の栽培に適した緯度に、数少ない複雑な丘陵地や山地がある地域です。高山茶の栽培と研究に多大な資源を投入している。ここ数十年の間に、花のような豊かな香りと非常に甘み、旨味をを持つ様々な高山茶が生産されるようになった。高山茶は、春摘みと冬摘み茶が最も品質が優れている。

最も収穫量の多い阿里山茶区

台湾に旅行する人はお土産として阿里山高山茶を買う人が多いそうです。阿里山茶は標高1200〜1700メートルで栽培されることが多く、主に青心烏龍と金萱という品種です。高山茶の初心者として最適です。青心烏龍は素敵なお花の香りを持ち、金萱は濃厚でクリーミーな味わいで人気があります。

コクあり、硬い味わいの杉林渓高山茶区

標高 1,300〜1,900m の杉林渓では、穏やかな阿里山とはまったく異なる、ミネラル感があり、しっかりとした味わいを持つ高山茶を生産しています。もし阿里山を気さくな女の子と例えるなら、杉林渓は地味なシャツを着た、でも実はしっかり筋肉がついた若い男の子のようなお茶です。

高山茶の極み:梨山と大禹嶺

広いといえば、梨山茶区は台中、南投、花蓮の3県に跨がっている。台湾トップクラスの高山茶の産地である大禹嶺(2300〜2500m)と華崗(2000〜2600m)も梨山茶区に含まれます。
海抜1,800〜2,600mに位置する梨山の高山烏龍茶は、優れたバランスと繊細さ、優雅で多層的な味わいが特徴で、花や旨味、甘み、ほのかなミネラル、柔らかい竹の香りが複雑に混じり合っています。

「山頭気」、スタイル、品質は、本当に茶畑の標高や山違いと関係があるのか?という質問も多く頂いた。

そうですね、確かにテロワールは関係あるんですが、茶畑の管理や農家生産方法によって、風味への影響がより大きいと思っています。

茶工場によっては、やさしい阿里山のお茶を、耐えられないほど硬く作っているところもあります。 お茶工場によっては、優しい阿里山茶を硬くしてしまい、阿里山茶の味を感じさせないところもあるので、注意が必要ですよ。良くできてない高山茶の味は高山茶に似ても似つかない、慎重に選ばないと。

上記の高山茶の産地のほかに、もう一つ重要な産地がある。しかし、標高が1000mを超えないため、高山茶とは扱わない。でも一応そこまで低くはなく、品質も良いため、ここで一緒に紹介します。それは、凍頂山にある鹿谷茶区と隣の名間鄉です。ここで生産される凍頂龍茶はとっても美味で、今でも多くの農家が古い作り方を守っております。穏やかで、しっかりした味わいの烏龍茶を生産している。

以上は台湾茶の基礎知識と産地の紹介です。世界中の人々に、台湾茶の美しさを知って頂き、味わって頂けましたら、嬉しいです。