台湾高山茶の聖地:梨山高山茶区

台湾高山茶の聖地:梨山高山茶区

今回冬茶の時期、茶学家のチームが特別に、華崗、福寿山、福寿山近くにある有機栽培梨山茶、そして大禹嶺など、梨山茶区の様々優秀な子産地のお茶を販売し始めた。他の理由はございません、梨山が台湾の高山茶の中で最も品質が優れている茶区です。

台湾の高山茶の産区としては、阿里山、杉林渓、梨山、玉山、仁愛などが有名な茶区ですが、なぜ梨山は最も品質が優れている高山茶を生産できるのでしょうか?

これは、半分は自然的な要因、半分は人為的な要因です。

高山茶の美味しさの秘密

多くの農作物と同じように、例えば寒いブルゴーニュ、魚卵石がある南ローヌ、昼夜の寒暖差が激しい台湾の山岳地帯など、環境が厳しければ厳しいほど美味しく、複雑な味わいの飲み物ができる。

日中の少し暖かくても暑くない気温が茶の木の成長に有利、夜の寒さが茶の木を刺激して葉が厚くなり、ペクチンを生成し、寒さをしのげる。また、寒い環境では通常、虫が少ないため、茶の木は身を守るために、ポリフェノールやカフェインをあまり生成する必要がない。また、日照時間が短いので、カテキンなどの苦味物質の生成も少なくなります。

この2つの要素が組み合わさると、高山茶の茶葉は渋みがなく非常に滑らかで繊細な味になります。温度差が激しいので、茶樹にはアミノ酸や多糖類が多く含まれていて、非常に甘いんです。

注:近年、温暖化の影響で、害虫が多くなっています。

高山茶が甘くなる原因はもう一つある、それは肥料です。お茶に大量のアミノ酸を含ませるために、「窒素」が必要です。自然の土壌に含まれる窒素の量は、茶葉を旨く、甘くするのに足りないことが多いので、多くは窒素肥料を使用します。

しかし、梨山茶区は特別です。山間部全体に保護された水源が多いため、山の農作物に使用した農薬や肥料が雨によって水源に流出することが懸念があります。そのため、農薬や肥料の使用はより規制が厳しくなっています。梨山の茶園では、ほとんどが有機肥料を使用しています。

台湾の高山茶産地の発展史

台湾の高山は 2,000〜3,000m を超えることが多いのに、梨山の茶畑は平均標高 1,800〜2,600m で、すでに最も標高の高い茶畑です、それはなぜでしょうか?その最大の理由は、政府がお茶の栽培地を限定的に開放しているためです。

阿里山、玉山、杉林渓などの高山茶区のほとんどは、標高1000〜2000メートルで開拓に開放されています。梨山地区は、政府が退役軍人に作物を栽培させることを計画していた高地が多く、梨山地区の茶畑は標高 2,000m から始まることが多いのだそうです。その後、土壌や水質の保全のため、開放を中止しました。政府は現在、梨山茶区にいる茶農家に、土壌や水質の保全のために、茶畑の間に木を植えることを要求しています。

梨山高山茶はボルゴーニョのコート・ド・ニュイのようなもの!

ワインの世界では、最高のピノ・ノワールはブルゴーニュにあるとよく言われるが、その中でもブルゴーニュの北半分、コート・ド・ニュイにあるのが最高峰のピノ・ノワールである。 シャンベルタン、ロマネ、ミュジニーなど、最も高価でおいしいワインが生産されている村がここにあります。

同様に、世界で最も優れた高山茶は、すべて台湾の高山茶茶区にある。その中でも、最高級の大禹嶺、華崗、福寿山など、全部梨山茶区にある。

しかし、ブルゴーニュのグラン・クリュがそれぞれ独自の味わいの特徴を持つように、梨山茶区の子産地には、独自の個性があるんです。これから一つ一つご紹介していきましょう。

大禹嶺(ダーユーリン)

高山茶の王様としてよばれ、高山茶の中で最も複雑な香りと風味を持ち、花、竹、甘み、旨味の風味がすべて完璧に表現され、ミネラル系のやや硬い口当たり(ストラクチャー)となり、王者の風格を漂わせています。

要注意なのは、正真正銘の大禹嶺は中部横断道路の 95K〜105K、標高 2,250〜2,500m にしか位置しないんです。茶畑と農家さんはそれだけで、いずれもググれば出てくるはずです。お値段的にはロットによって異なる。
しかし、一部の農家さんやお茶工場では、上記の茶園ではなく、近くの茶園のお茶を大禹嶺高山茶として販売することもあるようです。実はこれは大禹嶺ではなく、品質の良い梨山高山茶しか言えません。

華崗(カコウ)

華崗は、大禹嶺と並び、高山茶の女王様と言われることが多い。穏やかでフローラルなフルボディの味わいで、しばしばホワイト・ムスクの香りが漂い、とても繊細でチャーミング、そして滑らかな味わいが特徴です。とても美味しく、大禹嶺ほど高価ではないので、おすすめです。

福寿山

福寿山農場も非常に有名な高山農業地です。高品質の茶葉、桃、梨、リンゴを生産しております。ほとんどは退役軍人が栽培しています。 標高は 2,200〜2,500m です。 福寿山のお茶は発酵度が少し低いものが多いので、青豆のようなさっぱりしている香りが漂い、アミノ酸が豊富でとても美味しいです。

有機栽培梨山茶

上記の3大産地に加え、近年は梨山でも有機農法で茶の木を栽培する農家が増えている。ワインのオーガニックワインやナチュラルワインと同じように、典型的な高山茶とは少し異なる味わいを持ち、とても興味深く、美味しいです。

有機栽培に切り替えた後に、茶園で最も大きな違いは、土壌の成分や微生物が複雑に変化していることです。茶園には様々な植物が繁殖することが多く、腐葉土や有機物の層が多くなっています。 茶葉には「個性」が出るので、茶園ごとに異なるスタイルの高山茶ができます。

茶学家チームが選んだのは、福寿山農園の近くにある有機栽培の茶畑です。その特徴は、シャブリの白ワインのような格別な旨味と鮮明なミネラル感があり。「これは面白い!」と思って、これにしました。

高山茶に関するよくある誤解

ブルゴーニュには、価格、ヴィンテージ、クルー、ワイナリーの関係など、さまざまな誤解があります。高山茶も同じく、多くの人は標高に注目しますが、高ければいいお茶ではありません。注目すべきは、「茶畑の管理」と「茶工場」です。

もし茶畑が全て高冷地なら、茶の木をいかに健康に保ち、生産量を上げるかが、茶農家さんの実力です。

上質の生葉を摘んでから、きちんと製茶し、発酵度をコントロールするのが製茶工場の責任です。

その両方を見極め、客観的に最高のお茶を選ぶのが、我々茶学家の仕事です。